羽田D滑走路見学会

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上の地図では全くの海上になっていますが、間違いではありません。現在は埋め立て地となっており、羽田のD滑走路の工事が架橋に入っています。


ということで、社会科見学に行こう!の小島さんの呼びかけで、土木学会主催の羽田D滑走路見学&トークショーに参加してきました。


9時に品川集合ということで、平日より1時間以上も早く家を出て行くことに^^;


しかし、良いお天気にワクワクの出発です。しかし、ただでさえ風強いのに海っぺりの羽田は…。


品川からは貸し切りバスで移動して、早速の現場見学。


土木学会ご一行様w
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そう、今回は(社団法人)土木学会様の主催なのです。土木学会は、土木工事について研究、交流、広報活動を行っている団体です。
http://www.jsce.or.jp/


■D滑走路見学会
総チタン!! 
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滑走路の裏側は、100年の防錆性を持たせる為になんと総チタン張り!しかも除湿装置を設置して、常に湿度が50%になるよう管理するとのこと。通常は防錆のペンキなのですが、それを100年メンテナンスで塗り替えることを考えると、イニシャルでは高コストですがトータルではチタンの方が安いとのだそう。


以前見学に行った、埼玉の外郭放水路にも通づる、まさに「神殿のような荘厳さ」です。これが供用開始時以降は、まったく一般には見ることができなくなるのは本当に残念。みなさんもぜひチャンスを見つけて見に行ってください!!



桟橋!!
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飛行機の誘導路建設中。誘導路も、滑走路自体も桟橋構造。海の上に浮いてる!!滑走路も3000m中1000mが桟橋構造。離発着の衝撃に耐えられるか、数千回のテストをしてから供用開始となる予定。供用開始が10月予定。テストは、6月、工事は8月完了予定。とかなりタイトな工期。



科学の粋!!
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埋立と桟橋構造のハイブリッド。本格的なこの工法は世界初!!だそう。地震の際の動きの違い、着陸時の衝撃を和らげる為の対応など多くの困難があった人のこと。



重機!!
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プレートとプレートの割れ目はこれから接合して塞がれる。一枚一枚のユニットとして現場に持ち込まれる。


大小の建設機材とともに、恐ろしいぐらい巨大な人工の建造物に大興奮。やはりスケールの大きいものは、見ていてドキドキします。


海ほたると風の塔
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もう快晴も快晴。現場の人も驚くクリアさで、千葉の山々まで見えちゃう。


■土木学会トークショー
トークショーでは、実際の現場の総責任者、桟橋責任者、埋め立て責任者、渉外担当者とメインメンバーから、今回の建設の要点、苦労話、技術的ポイントなどを話してもらう。もうね。熱い。本当の技術者の魂を感じました。あそこまで大きな仕事をしている人のお話が聞けるのは貴重ですね。


「「コンクリートから人へ」と言っているが、すべての公共事業が無駄では無い。普段普通に空気のように使えているから分からないだけなのです。それを分かって欲しい」とのこと。


実際その通りなんですが、無駄が多いのも事実。国にたかっているとも言える不思議な談合、随意契約があるのも事実。しかし、国は一般的には収益性が低いが大切なこと(公共)の事をしてもらわないと、生活が苦しくなります。ガッツリ事業仕分けしてもらって、必要なところにはたっぷりと、いらないところがガンガン削ってってもらいたいものです。



お昼もついて、これだけしてもらって2000円とか忍びない。もっと取ってくれていいのに。実際は5000円ぐらいかかっているそうですが、差分は土木学会様で負担していただいているそうです。金銭的にも、興味深い見学会&トークショーもあわせて、本当にありがとうございました!!



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