森山大道写真展

森山大道写真展「II.ハワイ」を、最終日の今日見てきました。ここを見に来て下さっているレアな方々の中で見に行った方はいらっしゃいますかね?


以前からモノクロの力強いプリントの氏の写真は凄いだなとは思いつつ、初めて氏の写真展(表参道だったかな?!)に行ったときには、写真を初めて間もないことと、カラーポジにばかり興味があった時期で、失礼ながらあまり興味は持てませんでした。



それが今回見に行って、大伸ばしされたプリントを見て、本当に凄い写真だと改めて感動しました。



いろいろな人が写真にして来たハワイ。しかしそれは常夏の楽園という視点のカラー写真がほとんどだったと思いますが、氏の「いつもの」作風同様、荒々しいプリントワークの中に、現地のリアルな生活、空気感がみっちりと詰まっておりました。



展示だけでも良かったのですが、個人的に一番興味を引いたのは、出口付近で流れていたドキュメンタリー風のビデオ展示でした。今回の作品と、展示されなかった写真のスライドと、それを撮影している氏の一日を逐ったビデオで構成されていたもので、氏の作品が生まれる過程を見ることができました。



GR、GR21、PEN W、一眼(Nikon?)を使って、バシバシとシャッターを切る姿は、常々「質より量。まず量を撮らなくては始まらない。」とい持論を見せつけるような勢いでした。スタイルにもよりますが、確かにスナップでは量が大切だと思います。しかし「あの量をあの集中力で撮影し続ける」力が氏の魅力を生むのでしょうね。



氏のワークショップ「regist」の写真展でお会いしたとき通り、静かな感じでシャッターを黙々と切り続けているの姿を見て、「やっぱりスナップは孤独に撮影だ!」と思う自分と「皆でワイワイお茶しながら撮影が楽しいわぁ」と思う自分。やっぱり中途半端だ…。




森山大道写真展
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/exib/2008/05/29/8576.html