写真展巡り5 〜木村伊兵衛とブレッソン展〜

さて、日曜日の写真展の二件目は、写真を撮りながら移動して、恵比寿の写美にて開催中の 〜木村伊兵衛アンリ・カルティエ=ブレッソン展〜 に行ってきました。


もう、ホントいいねですね。笑っちゃうぐらい。これが700円とか、なんなんでしょうか。しかも「友の会」会員は無料とか。さらに笑っちゃいます。(今日入会した^^;)


各展示写真それぞれが、有名作品の中からチョイスされているので、もちろん見応えがあるのですが、「自分で写真を撮っている人」には、涙モノの展示が両名の「コンタクトシート」の展示です。


デジタルの人には馴染みが薄いかもしれませんが「コンタクトシート」とは、フィルム一本分の中からどれを作品としてピックアップするか選択するために、全コマを並べてプリントしたものです。


ということは、同じシーンで違う角度から撮ったもの、露出の違うものなど、作者がどのように傑作を物にしたかが手に取るようにわかる宝物のようなものです。


お二人ともスナップの達人で、いったん通り過ぎた場所から戻ることはなかったとか、わずかな時間撮影して移動したとかよく書かれているので、本当に一枚で「バシッ」っと傑作を物にしていたのかと思いきや、やはりそんなわけもなく。


コンタクトを見ると、段階露出しているのはほとんどないが、いろいろな角度から同じモチーフを撮影していたり、ねらった構図、表情になるまでシャッターを切っていたりと試行錯誤しているのがよくわかります。


「素人は一枚で満足する。何故、何枚か違ったパターンで撮ってみないのか?」と、どこか本で見た気がします。やはり考えながらシャッターを切り続けることが、良い作品をモノにする一番の方法なんだと再認識した一日なのでした。





ちなみに友の会は、展示の無料、割引優待があり、その他都の展示会場の割引も。それがなんと会費2000円/年!!今回の展示会も一般は700円で、友の会会員は無料です。三回行っただけで元が取れちゃう。もともと二三回は来るだろうと思っていたので、ミラクルなコストパフォーマンスです。